瓦は、粘土を約1130℃の高温で24時間かけて焼成します。瓦の表面 はJIS規格に基づく(吸水試験)でも優れた防水性が実証されています。その上不燃材ですので火にも強い安心な屋根材です。
屋根は、暑さ寒さの激しい温度変化にさらされます。屋根材は基本性能の一つとして、この温度差に耐える耐熱性能が求められます。加熱・冷却を繰り返す〈耐熱試験〉、耐寒性をみる〈凍害試験〉においても温度差に強い性能が立証されています。屋根材には、雨露を防ぐだけでなく、直射日光から住まいをさえぎる「断熱性」も重要 な性能です。金属や彩 色石綿板の屋根材に比べ、高い断熱性を持っている瓦は、冷暖房 費の面でも経済的な屋根材といえます。 更に〈曲げ破壊荷重試験〉で、粘土瓦に求められるJIS規格にクリアしています。
大気汚染による屋根材の腐食、色あせが問題となっています。 屋根の退色・変色は建物の美観に大きく影響します。 その点、陶器瓦は長い年月にわたり色あせせず、美観の維持に加え、費用のかかる塗り 替え工事が不要な経済的メリットも備えています。
瓦の素材は粘土ですので、発ガン性物質といわれるアスベスト(石綿)を含まず、家の 解体作業時にも、有害なアスベスト粉塵が発生しません。瓦は環境の時代にふさわしい 屋根材なのです。